更年期障害とは

男女ともに40歳を過ぎた頃から見られる、様々な体調の不良や情緒不安定などの症状をまとめて更年期障害と呼びます。
症状としては自律神経失調症と同様の症状が現れます。
女性は症状が出ると更年期を自覚しますが、男性は更年期の自覚があまりありません。
男女ともに多い症状としては、頭痛、めまい、動悸、ほてり、倦怠感、関節痛、憂うつ症などが挙げられます。

■一般の更年期障害 診断と治療

更年期障害に関係するホルモンを調べるための血液検査、内診や問診などで診断を行います。
一般的に行われている治療法には、ホルモン剤などの薬物治療や漢方療法、予防的な意味合いの食事療法、カウンセリング、運動療法などがあります。

■ホルモン補充療法

女性ホルモン(エストロゲン)の働きには、自律神経を安定させる、脳を保護する、抗酸化作用などがあります。
したがって、月経が不順になり、閉経してしまう時期になると、女性ホルモンが不足することだけでも上記のような症状が起こってきます。
そこで、単純に不足した女性ホルモンを補って不快な症状を軽減しようとするのが「ホルモン補充療法」です。
この治療には「骨粗しょう症」「心筋梗塞」「認知症」を予防する「おまけのメリット」があります。

■更年期障害に対する新しいアプローチ

食事を見直し、不足している栄養素を補い、全身の代謝を良くする方法で、不快な症状を改善しようという方法です。
閉経を迎えても、まったく更年期の症状が出ない方があります。
女性ホルモンが不足しても症状が出やすい人と、出にくい人の違いを「血液検査」で調べてみると、症状が出やすい方には「鉄たんぱく質不足」「ビタミン・ミネラル不足」「糖脂質代謝異常」が多く見られます。
したがって「適切な食事指導」と「ビタミン・ミネラル療法(処方薬は保険適応)」でこれらの治療を行うことになります。
「ホルモン補充療法」を行いながら、この治療も行うこともでき、効果をより体感することができます。
この治療は「糖尿病」「高血圧症」「高脂血症」「肥満」などの生活習慣病の予防や治療とほぼ同じです。
身体に不足しているものを食事で補うだけですが、ミトコンドリアが活性化しますので「ガン」「白内障」「認知症」「寝たきり」などのも予防もしてくれます。
したがって「健康寿命」を延ばす効果も期待できるのです。

■更年期障害以外の症状にも効果

更年期でなくても「イライラしやすい」「落ち込みやすい」「疲れやすい」「肩こりがひどい」「冷え性」「頭痛」「腰痛」 「関節痛」「筋肉痛」「胃腸が弱い」「便秘」「風邪をひきやすい」「尿が近くなった」「尿が漏れることがある」「髪の毛が抜けやすい」など「病院に行くほどではないが時々つらい症状がある、 体調が何となく良くない、老いを感じる」場合にも、年齢を問わず、この治療を受けていただくことができます。
子宮がん検診などのついでに「血液検査」をして、「鉄たんぱく質不足」「糖脂質代謝異常」をチェックされると良いかと思います。

■当院の治療方針

新しいアプローチをして治療する方法を優先しますが、一般的なホルモン補充療法や漢方療法が症状の緩和に有効と判断される場合、 または他の合併疾患の治療や予防につながると判断される場合には「必要性を説明してお勧めする」ことがあります。
「ホルモン不足の症状が日常生活に支障が出るほど強い」「骨密度が低い」「血管年齢が高い」「子宮体がんのリスクが高い」などの場合があてはまります。

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